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新米広報担当がPRプランナー取得を目指す 一次試験の対策と感想

PRプランナー取得を目指したワケ

昨年から会社で広報を担当しています。自社の取り組みを少しでも多くの人々に伝えるべく、日々広報活動をしています。

約1年間、広報を担当して思ったことですが、

広報活動の成果ってとても見えにくい!

広報にもいろいろありますが、企業PRという観点で言うと、自分たちが発信した情報がどれだけの人々の元に届き、そして考え方・価値観を変える要因となったかということが成果の指標と言えると思います。

シンプルかつ、抽象的な言い方をすると、「どれだけの人々に刺さったか」ということです。

当然ですが、この成果の測定は難しく、それだけ評価も難しいです。

私も会社員である以上、自分の仕事に対する評価はほしいので、自分のやったことを少しでも「見える化」しようとこの1年間取り組んできました。

プレスリリースの記事掲載数、テレビでの露出回数など、とにかく数字に変換することで、広報活動の成果を「見える化」してきましたが、結局これってコンテンツの良し悪しに左右されるもので、広報担当者の力ではないという評価が下されがちです(これも広報活動の難しいところ)。

じゃあ広報担当者としての成果を評価してもらうにはどうすればいいだろう?

その問に対する自分なりの結論が、PRプランナーの資格取得でした。

広報って、雑な言い方をすると誰でもできる仕事です。専門的な資格がないとできないわけでもないですし、企業によっては、専門部署を置かずに、人事・総務・秘書室などが兼務していることも珍しくありません。それだけ人を選ばない仕事ということですが、そこに少しでも「この人がやったから」という価値を加えたいと思いました。
早い話が、自分の広報活動に箔をつけたかったわけです。

まずは一次試験

前置きが長くなりましたが、PRプランナー取得までの流れを軽く説明しておきます。
PRプランナーの資格試験は、一次試験、二次試験、三次試験の3段階に分かれています。
そして、それぞれの試験をパスするごとに、以下の資格認定申請の権利を得ることができます。

一次試験→PRプランナー補
二次試験→準PRプランナー
三次試験→PRプランナー

いきなり二次試験や三次試験にチャレンジすることはできず、一次試験から段階を踏んでいかなかればならないため、まずは、PRプランナー補の取得を目指します。

一次〜三次まで、前期試験と後期試験、年2回のチャンスがあります。
僕は、2019年前期試験、2019年3月3日に一次試験を受験しました。

受験申し込みの流れはこんな感じです。

公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会 資格制度事務局の指定口座に受験料を振り込む
・顔写真のデータを用意
・申込みフォームより受験申し込み
・受験票の送付を待つ
・試験本番
詳しくは、こちらのページをご確認ください。

一次試験対策 購入したテキストと勉強法

こちらの公式サイトにも記載されていますが、試験用の公式テキストが用意されています。僕が購入したのはテキストの「改訂版 広報・PR概論」と過去問題集の「2018年度改定 広報・PR資格試験過去問題集」です。

これらは必須です。受験する場合は必ず購入しましょう。

この2つを使用した僕なりの勉強方法は以下の通りです。

・まずは、テキストを1週読む
・問題集を解く(公式サイトに記載の参考問題も解く)
・正答率が低い章を中心に熟読
・もう一回全ての問題を解く

テキストの内容はかなり専門的です。はじめから全てを理解しようとして読むと挫折するので、まずはさらっと1週読んでさっさと問題集を解いた方が効率がいいです。

しかしこの問題集、難点があります。
問題が25問しかないんです。一方、本番の試験は50問。どう考えても問題の数が少なすぎます。

しかも、このPRプランナーの試験、本番試験後、問題も回収されます。過去問などが流出しない仕組みになってるんです。
これはつまり、「問題集を解くだけ」では、試験範囲をカバーしきれないということです。問題集を解いた後は、しっかりテキストの精読に戻りましょう。

一次試験を受けて

さて、そんなこんなで3月3日に一次試験を受けてきましたが、その感想を箇条書きでまとめます。

・「この問題、問題集で解いた!」みたいなことはほぼない(体感2、3個程度)
・テキストの文脈通りの出題ではない
・パブリックリレーションズの歴史や成り立ちなどが結構重要
・今っぽい問題もある(SNS関連とか)
・とはいえ、一般常識で正解を導き出せる問題も多い

ざっとまとめるとこんな感じです。一言で言うと、問題集に頼らず、テキストをちゃんと読んで置こうというのが合格への近道です。
しかし、テキストに書いてある通りの日本語で出題されるわけではないので、「内容」として理解しておく必要があります。

とはいえ、一般常識で正解を導き出せる問題も多いので、焦らず問題文をしっかり読めば、得点は稼げます。

合格ラインは正答率7割です。50問中35問正解。つまり15問は落とせるということ。
・問題集で解いた問題は絶対落とさない。
・一般常識で解ける問題も落とさない。

あとは、テキストで勉強したところをいくつか当てれば、7割には到達します。
例年の合格率も7割以上ありますし、そんなに難しい試験ではないです。
ある程度勉強すれば、合格できるはずです。

ちなみに私は、同じタイミングで簿記3級も受験していました。簿記の試験がちょうどPRプランナーの1週間前。ということで、本腰を入れて勉強したのは、試験本番1週間前からです。このくらいでもなんとかなるので、余裕をもって勉強すれば、限りなく合格に近づけます。

合否通知が到着 結果は・・・?

合否通知が昨日(3月16日)郵送で届きました。
結果はこちら。

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見事合格です!実はちょっとだけ不安でした笑

しかしこの通知、点数はわからないんですね…。
問題も回収されていますし、点数も不明。どこが正解でどこが不正解かわからないので、振り返りのしようもありません。
資格取得の本分が、「しっかりと内容を理解し、広報の知識を身につけ、広報活動に活かす」ことなのだとしたら、この仕組みはちょっと不親切です。

これだと、資格をとってはい終了。名ばかりのPRプランナーを量産するだけです。日本パブリックリレーションズ協会さんには、ぜひ考え直していただきたい点ですね。

一次試験に合格すると、PRプランナー補の認定申請と二次試験の受験申し込みができるようになります。
僕は、二次試験に進む予定です。こちらも追々ブログで書いていきたいと思います。

広報仲間のみなさん、一緒にがんばっていきましょう!!